回復期リハビリテーション病棟
reha-recovery回復期リハビリテーション病棟とは
急性期医療を終えた患者さまに対して、残された機能を最大限に活用して、住み慣れた地域で『障害と共に新しい生活をつくる』という考え方を基本に、患者さま等の視点に立ち、リハビリテーションの提供を中心にスタッフ全員がチームとなりサポートさせて頂く病棟です。
回復期リハビリテーション病棟基本理念
活動・参加を重視したリハビリテーションを通じその人らしい生活を支援します。
回復期リハビリテーション病棟基本方針
- 知識・技術を探求して、より質の高いリハビリテーションの提供に努めます
- 生活全てをリハビリテーションと捉え、全職員で協業して自立と主体性を支援します
- 退院後の生活を見据えたチームアプローチを実践します
- 地域でその人らしい生活を継続するための具体的な取り組みを各専門職が支援します
- 自宅復帰後においてもリハビリテーション・ケアの継続が出来るように努めます
回復期リハビリテーション病棟担当スタッフのご紹介
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回復期リハビリテーション病棟は、患者様が自宅・社会へ復帰するために必要なリハビリを集中的に行う病棟です。1日最大3時間のリハビリを通して、日常生活に必要な動作やコミュニケーション能力の改善を目指します。また、リハビリは日中に限らず、朝の整容・食事・排泄から、夕方の更衣・歯磨きまで、1日の生活全てをリハビリの観点から専門的に関わり、1日でも早くご自宅での生活が送れるように支援します。
堀ノ内 啓介
回復期リハビリテーション病棟長
リハビリテーション専門医
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当院に令和1年5月より入職し、入院・外来・訪問リハの患者様・利用者様へリハビリテーション専門医として、初診時診察やリハビリテーション診療を中心に従事しております。
患者様への装具の必要性を検討する装具検討会、装具診をセラピストと共同で実施して最適な装具作製を心掛けています。
また、飲み込む機能が低下している患者様へは嚥下造影検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)を実施し、摂食機能改善にも積極的に取り組んでいます。
超高齢化社会となった現在、リハビリテーション医学・医療の範囲は幅広く脳血管障害・運動器・循環器・呼吸器・腎臓・がん等様々な疾患や障害が重なり、患者様の状態が重症化・複雑化してきております。どの患者様に対してもセラピストと共に最適なリハビリテーションが提供できるように今後共取り組んでいきたいと思います。白橋 いずみ
リハビリテーション専門医
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回復期リハビリテーション認定看護師とは、回復期リハ病棟において、以下の活動を行うことの出来る看護師を回復期リハビリテーション協会の約半年に及ぶ期間に開催される研修を受けて認定試験に合格した看護師のことです。
①患者及びその家族に対する質の高い看護の提供
②回復期リハ病棟における個人、集団、組織に対するリスクマネジメント
③多職種との協働とチームアプローチの実践
回復期リハビリテーション認定看護師の視点で、当院の回復期病棟が質の高い看護やリスクマネジメント、多職種協働やチームアプローチの実践を一人ひとりが出来るようにスーパービジョンの立場で管理運営しております。萩元 由美
回復期リハビリテーション認定看護師
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小牧 むつみ
3F病棟 回復期リハビリテーション病棟 師長
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村上 裕樹
4F病棟 回復期リハビリテーション病棟 師長
生活の全てがリハビリテーション
回復期リハビリテーション病棟では、病気やけがの急性期治療を経て、状態が安定した後、その人が生活をしていくために必要な能力の開発や、生活行為の獲得を目指し一緒に考えていきます。その人なりの生活が送れるように、運動や精神・認知などの基本的な心身機能から、食事やトイレ、家事など日常で必要となる応用的動作、地域活動への参加、就学・就労といった社会適応能力まで支援していきます。当院では20名以上の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士を中心としたリハビリテーション専門職が1日最大3時間、365日体制で連携を図りながら関わらせていただきます。具体的には起床時から就寝までの間、食事や着替え、歯磨き等の整容、排泄動作といった日常的な動作を含めた生活そのものをリハビリテーションとしてサポートするために、実際の動作として行う時間帯にモーニングリハビリテーション・イブニングリハビリテーションとして介入、動作練習を行います。また、安心して自宅に帰れるように退院前に患者様のご自宅へ伺い、手すりの設置など住宅改修の検討や、福祉用具の導入提案を行う家屋調査も行っております。患者様が安心して生活が行えるよう、また早期の退院が行えるよう患者さんに関わるスタッフが共同して今後も取り組んでいきたいと思います。
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リハビリテーション室
副主任 吉永 康将
理学療法士 回復期セラピストマネージャー
施設基準・対象疾患・入院期間
入院基本料
回復期リハビリテーション病棟入院料1
その他基準
- 脳血管疾患リハビリテーション料(1)
- 運動器リハビリテーション料(1)
- 呼吸器リハビリテーション料(1)
- 集団コミュニケーション療法料
- がん患者リハビリテーション料(1)
- 認知症ケア加算3
- 体制強化加算1
- 入退院支援加算
疾患 | 期間 |
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脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷 くも膜下出血のシャント術後脳腫瘍、(急性)脳炎、脊髄炎 多発性神経炎、多発性硬化症、 腕神経叢損傷等の発症または手術後、 義肢装着訓練を要する状態 |
150日 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、 重度の頚髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷 |
180日 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節または 二肢以上の多発骨折もしくは手術後 |
90日 |
外科手術または肺炎等の治療時の安静により 廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態 |
90日 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは 膝関節の神経、筋または靱帯損傷後 |
60日 |
当院の特徴
当院は透析患者さまも多く受入れ、リハビリテーションを提供すると同時に透析管理についても指導をさせて頂き、住み慣れた地域での生活へ繋ぐサポートを行っています。
入院から退院までの流れ
- 入院相談(判定)
- 入院
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入院当日の医師診察に関係職種が同席し、患者さま等と一緒にこれからを考えていきます。
- カンファレンス
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入院5日以内・月1回以上開催し、リハビリテーションの進捗状況把握・問題点の抽出を行い、今後のリハビリテーション提供内容・治療方針について検討します。
- 家屋調査
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住環境を確認させて頂き、身体機能に応じた環境設定の提案ならびにリハビリテーション内容の見直しを行います。
- 試験外出・外泊
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御自宅での状況を確認させて頂き、訓練内容の変更・追加を検討すると同時に、【調査票】を用いた御家族への介護・栄養・服薬指導等を行います。
- 退院前カンファレンス
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患者さま等へも出席頂き、当院関係職種ならびに退院後に関わる事業所・職種でこれからの生活を確認する時間になります。
- 退院
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退院したあともリハビリを希望される方には、介護保険サービスを使ってリハビリを継続して行います。
モーニング・イブニングリハビリ
- 患者さまの必要に応じて、朝7時半から「モーニングリハビリ」と夕方5時半から「イブニングリハビリ」をしています。着替えや整容、食事やトイレでの排泄などの生活行為を、実際の生活場面で練習することでしっかり身につけます。生活の中で実践的に練習することで課題が明確になり、退院後の生活に向けて具体的な取り組みができます。また、リハビリの効果をあげるためには、1日を通して安定したリズムが必要であり、入院前の生活のリズムに合わせる為に可能な限り洋服に着替えて日中過ごしていだく取り組みもしております。病棟生活では何でも手伝うのではなく、患者さまの能力を引き出すようにすることで自立を目指すようなサポートをさせていただいております。更に生活場面でリハビリ治療をすることで病棟スタッフやご家族への介助方法指導も徹底して行っております。
回復期リハビリテーション病棟運営委員会
毎月第1金曜日に関係職種を招集し、回復期リハビリテーション病棟の問題点または課題について議論しております。現状に満足せず、回復期リハビリテーション病棟を向上させる為に関係職種一丸となって日々努力しております。
回復期リハビリテーション病棟 実績
1.リハビリ実施単位数
2.重症者改善率 ※日常生活機能評価4点以上改善
3.在宅復帰率
4.アウトカム実績指数
厚生労働省の定めた基準においては、リハビリテーション実績指数が「40以上」であれば一定の水準以上のリハビリテーションを提供していると判断されます。当院の実績指数は「40以上」を達成しています。
ご案内
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- 医療療養病棟
- 医療療養病棟は、急性期医療治療を終えても、引き続き医療提供の必要度が高く、病院での療養が継続的に必要な方を対象に御利用頂く病棟です。
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- 回復期リハビリテーション病棟
- 『障害と共に新しい生活をつくる』という考え方を基本に、リハビリテーションの提供を中心にサポートさせて頂く病棟です。
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- 地域包括ケア病棟
- 地域包括ケア病棟(病床)は急性期医療での集中的な治療を終え、住み慣れた地域での生活へ戻れるよう支援する病棟(病床)です。
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- いまきいれ総合病院とのホットライン
- 「いまきいれ総合病院」と当院が連絡通路で接続し、シームレスな看護・介護の連携を提供致します。
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- 手厚い医療体制
- 多くの急性期・一般病医院・地域のみなさまのご期待に沿える病院創りのための取り組みをご紹介しています。